爪垢は苦手

画力に問題がありますがお許しください。

私のSNSに口を出す上司が許せない

相談者様プロフィール
30代女性/既婚/事務職/いて座/子無し

 

相談内容
パート先の上司から「一度ゆっくり話したいから。」と就業後にカフェに誘われました。上司とはいえ、そこまで親しい間柄でもありません。何より私も彼も家庭のある身なので、体調不良を理由にお断りしました。
しかし誘っていただいたカフェを調べると、そこは1ヶ月先まで予約の埋まっている人気店のようでした。ちょうどウニが旬の時期で、そのお店もウニを使ったパスタを売り出しており、価格帯だけ見てもなかなか私のような者が頻繁に訪れられるお店ではありません。 私はこれまでその人を異性として意識したことはなかったのですが、わざわざ自分のためにお店を予約してくれたのかと思うと、申し訳無い気持ちでいっぱいになり、改めてお誘いを受けることに致しました。
食事当日は当たり障りのないお話で終わり解散となったのですが、後日彼から「一緒に行ったカフェの写真をインスタから消してほしい。やましい事は無かったが一緒に居たことを誰かに知られると仕事をしにくい」という趣旨のことを頼まれました。私が掲載した写真に彼の腕時計が写り込んでいたからです。 既にたくさんいいね!をもらっていた写真なので消したくない旨伝えると、彼は渋々了承しましたが、その日から私にだけ明らかに余所余所しいのです。
自分からやましいと自覚あることをしておいて更に仕事とプライベートの区別も出来ないような男性だった、ということにも嫌悪感を感じますが、何より私のSNSにまで口を出し、思い通りにならないとスネる子供の様な態度が許せません。
今後の立ち振る舞いについてアドバイス頂けたらと思います。
 
世界一役に立たない回答
夫婦の数だけ、就業時間外の異性との時間の過ごし方についての考え方が存在することは承知しております。とは言っても、「ちょっと知り合いとゴルフ」「今日残業だから帰れない」とは、男性とは違って簡単にはいきませんよね。
共働きが当たり前になった時代とは言え、明言化されていない男女の差異を上手にかわしながら、職場は職場、家庭では家庭の自分が置かれたポジションを全うされている姿勢は十分伝わってまいりましたし、職場ですら男性の「公私混同」の犠牲になるのは勘弁して欲しい、という心情はお察しするに余りあることでございます。
カフェでどのような話をされたか具体的なところまではわかりませんが、業務時間外に苦労をして食事する場所を予約した、という行動一点だけを考えると、その上司はあなたに対して同僚以上の特別な感情を持っていた、と思ってほぼ間違いないでしょうし、話の流れによっては友人以上の関係に、といった下心を嗅ぎ取ることもできます。
インスタに写った腕時計ぐらいで怯える男に誘われてプライドが傷つくこともございましょう。
しかし一つ安心して頂きたいのは、俗っぽい言い方になりますがほとんどの男性は性の相手だけならあなたでなくても、本当に誰でもいいのです。交通事故と一緒で今回たまさか、偶然が重なり、晴天の霹靂で、あなたがターゲットになってしまっただけなのです。 どうかご自分を責めないで頂きたい。涙をふいてください。止まない雨はないのです。
私事ですが、若い頃、私と友人(男女)の3人で伊豆旅行の計画があったのですが、男性が体調不良の為、結局私と女性の友人で行くことになりました。 天地神明に誓ってその女性に対して好意はなく、麻生太郎似のルックスも私のタイプではなかったのですが、宿泊先の旅館で目にした浴衣から覗く彼女の健康的なふくらはぎが色欲の魔物を呼び寄せ、私は告白してしまったのです。 結局私はフラれ、帰りのエスティマ車内は気まずくて地獄だったのですが、今考えるとあの経験をしたことで彼女も「男は二人になればすぐ私のこと好きになる」と気付き、自信に満ち溢れた人生を送っていることでしょう。
2018年、ハロウィンシーズンの渋谷で軽トラをひっくり返した若者がおりました。SNSでその動画が拡散され、彼らは事の重大性に後から気づくと同時に、何の取り柄もない自分が人の記憶の1ページに刻まれたことを誇りに思ったことでしょう。 渋ハロの若者を馬鹿にする前に、一度自分に置き換えて考えてみてください。SNSにおけるウニパスタのいいね!の数でしか喜びを実感できないあなたが、何かの間違いで他人に好意をもたれる。違った角度から自分を見つめて初めて、訪れた奇跡に気付くこともあるのです。
通勤で使う山手線を思い出してください。
マスクを買うココカラファインを思い出してください。
あなたはそんな毎日で、誰かの思い出になれていますか?
SNSの100のいいね!より一人の男性からの性的な目線に、あえて価値を感じとってみて下さい。 人の心に刻まれる自分を、どうか誇りに思って下さい。
あなたの幸せを心から祈っております。

遠藤 俊通